あとりえ青輝鳥漆教室では、金継ぎ(陶器のお直し)のほか、
漆器のお直し/メンテナンスも、可能な範囲で対応しています。
基本的に漆器のお直しは、それを作った産地やお店、作家さんに戻していただくのがベストです。
どんな素材を使って、どんな工程で作ったものなのか、すぐに分かりますからね。
製造元が分からなければ、買ったお店に問合せてみることをお勧めします。
ですが、製造元も買ったお店も分からないものも、ありますよね。
それ以前に、手間とお金をかけて直した方がいいものなのか、
買い換えるべきなのか、分からない、というケースもあるでしょう。
漆教室に持ってきて見せていたただければ、アドバイスをさせていただきます。
・簡易なお直しで間に合う場合は、ご自身で教室に通って直す(お預かりも可)、
・教室では難しいお直しであれば、お見積りを出した上で、お預かりする、
・産地に問い合わせた方が良いものについては、そうお伝えする
・蒔絵など加飾があるものは塗り直しが出来ないものもあります
あと、破損状況によっては修理をお勧めしない場合もあります。
・塗装部分だけでなく木地から亀裂が入っている(修理をしても数年後にまた壊れるおそれ)
・塗り直すより買い替える方が安く上がる
・そもそも漆器ではなかった(!)ーつまり漆器に似せて作った樹脂製品だった
ーーといった場合です。
下の一連の写真は口縁、高台の底に複数の欠け、内側の塗面に細い亀裂が数カ所あった椀を2点、
お預かりして直しました。
欠け部分と、亀裂は彫刻刀で塗面を一部削った所にサビを足し、
全体を研ぎ、2度ほど朱漆を塗って、つや上げをしました。
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つぎに、破損ではないけれど、使っている間にツヤがなくなってしまった、くすんでしまった、、、
という漆器については、メンテナンスをお勧めしています。
これは漆器を作る際、「つや上げ」という工程が最後にあるのですが
古い漆器もその工程をしてあげることで、購入時のツヤ感に近づけることができます。
こちらも、ご自身で行うことも、オーダーとしてお受けすることも可能です。
良いものをメンテナンスをしながら、末長くご愛用いただけると嬉しいです。
教室でお直しとメンテナンスをされた生徒さん↓
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