漆器もメンテナンス??  漆教室20190619

あとりえ青輝鳥漆教室では、金継ぎ(陶器のお直し)のほか、
漆器のお直し/メンテナンスも、可能な範囲で対応しています。

 

基本的に漆器のお直しは、それを作った産地やお店、作家さんに戻していただくのがベストです。
どんな素材を使って、どんな工程で作ったものなのか、すぐに分かりますからね。

製造元が分からなければ、買ったお店に問合せてみることをお勧めします。

 

ですが、製造元も買ったお店も分からないものも、ありますよね。

それ以前に、手間とお金をかけて直した方がいいものなのか、

買い換えるべきなのか、分からない、というケースもあるでしょう。 

 

漆教室に持ってきて見せていたただければ、アドバイスをさせていただきます。

 

・簡易なお直しで間に合う場合は、ご自身で教室に通って直す(お預かりも可)、

・教室では難しいお直しであれば、お見積りを出した上で、お預かりする、

・産地に問い合わせた方が良いものについては、そうお伝えする

蒔絵など加飾があるものは塗り直しが出来ないものもあります

 

あと、破損状況によっては修理をお勧めしない場合もあります。

・塗装部分だけでなく木地から亀裂が入っている(修理をしても数年後にまた壊れるおそれ)

・塗り直すより買い替える方が安く上がる
・そもそも漆器ではなかった(!)ーつまり漆器に似せて作った樹脂製品だった

ーーといった場合です。

下の一連の写真は口縁、高台の底に複数の欠け、内側の塗面に細い亀裂が数カ所あった椀を2点、

お預かりして直しました。

欠け部分と、亀裂は彫刻刀で塗面を一部削った所にサビを足し、

全体を研ぎ、2度ほど朱漆を塗って、つや上げをしました。

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つぎに、破損ではないけれど、使っている間にツヤがなくなってしまった、くすんでしまった、、、

という漆器については、メンテナンスをお勧めしています。

 

これは漆器を作る際、「つや上げ」という工程が最後にあるのですが

古い漆器もその工程をしてあげることで、購入時のツヤ感に近づけることができます。

こちらも、ご自身で行うことも、オーダーとしてお受けすることも可能です。

 

良いものをメンテナンスをしながら、末長くご愛用いただけると嬉しいです。

 

 


教室でお直しとメンテナンスをされた生徒さん↓

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